第23章 酒は詩を釣る針
わたしはじっと聖くんを見つめる。
「……わたしの、舐めてくれないんですか?」
「え、あっ……当たり前、だろ……僕はそんな事、しない……」
わたしは永夢くんの方に目をやる。
「永夢くんはどうします?」
永夢くんは赤面して、ポーっとした目でわたしの股間の玩具を見ている。
ゆっくりと目線を上げ、わたしに首を傾げた。
「……これを舐めたらいーの?」
「おっ、おい!」
わたしが頷くと、
「ええ」
永夢くんはわたしの前にそっと跪いた。
「何なん、だよ……永夢お前プライドとか……」
わたしは微笑み、緊張した面持ちの永夢くんの頬を撫でる。
「永夢くん、わたしの……大事に前戯してくださいね」
永夢くんはこくんと首を縦に振る。
玩具と言えども男のモノに奉仕するのは多少の抵抗感はあるようで、そろそろと顔を近づけていく。
息を飲んだ。