第22章 亭主の好きな赤烏帽子
サヘルくんのしなやかな上半身をフリルのたっぷり付いたシフォンブラジャーが包み込み、フェミニンさを引き立てる。
サヘルくんは顔を真っ赤に火照らせ、目線を下げる。
もじもじと身動ぎし、そろりとズボンを脱ぎ捨てた。
白いランジェリーを身にまとった、下着姿のサヘルくん。
細い四肢、滑らかな肌。
剥き出しの裸体を隠す下着、小さな足を包む靴下。
サヘルくんの背徳的な格好は魅惑的で、ぞくりとする。
サヘルくんの華奢さを強調し、その儚げな印象を甘やかに伝える。
フリルが揺らめき、サヘルくんは顔を赤くする。
わたしは身を乗り出した。
「サヘルくん、可愛いですっ」
「あ、ありがとうございます、でも、ボク、は……恥ずかしい、です……」
サヘルくんは更に頬を紅潮させ、首を垂れる。
わたしはサヘルくんの全身を一瞥し、婀娜っぽく口角を上げた。
目を細め、サヘルくんを見据える。