• テキストサイズ

男子校の女王様。

第21章 高嶺の花


「斗真ちん、次授業あるんだよね?」

「そ、そうだよ……」

永夢くんは何かに気がついた顔になり、

「そー言えば、それオレのクラスの授業じゃん」

顔を顰めた。

「気まず〜……」

「い、行きますよね?」

わたしが慌てて声をかけると、永夢くんはにっと笑顔に切り替わった。

人懐っこくわたしに身体をすり寄せる。

「行く!オレ紗都せんせーの言うことならなんでも聞くし」

「そうですか……いい子いい子」

嬉しそうに両目を細める永夢くん。

その様子を見ていた斗真先生はため息をついた。

「……ほんと、おれの立場ないっすよねぇえ……永夢のこと結構長く指導してるんすけど」

わたしは苦笑いする他なく、眉を八の字に下げた。
/ 575ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp