• テキストサイズ

男子校の女王様。

第3章 口は災いの元


わたしの息も荒い。

二人の呼吸音だけが、保健室に反響する。

わたしは額の汗を拭った。

顔、熱い……。

聖くんも汗だくだ。

「ハンカチ、使う?」

聖くんに問いかけるも、上半身をベッドに任せ、放心したまま動かない。

わたしは本来の目的を思い出した。

「お薬、塗るね。脚、開いて?」

わたしはぴたりと閉じた両の太ももに手をかけ、

「……ぁ、あッ……ま……」

両腿の間の膨らみが、大きく布地を張り上げている。

硬くなった逸物の先端部がとろりと糸を引きそうな程に、濡れていた。

汗とは違う、粘性を持ったトロトロの液体。

わたしは絶句した。

手を離し、後ずさる。

硬直していると、しゃくりあげる声が聞こえた。

見ると、

「ふ、ふざけん、なよッ……この、ド変態、女あ……」

聖くんは膝を抱え、ボロボロと涙を零していた。

頭が急激に冷えていくのが分かった。
/ 575ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp