第20章 悪事千里を走る

時雨先生の切羽詰まった切なそうな声。

腰が痺れた。

わたしは笑みを返して、

「分かってますよ、一緒にされるのが弱いんですよね」

指先でくちゅくちゅと裏筋を擦る。

時雨先生が身悶えし、

「ぃ……！は、ぁあ……！」

中が更にキツく締まる。

「いっ、いく……ッ！ぁ……！」

時雨先生は蕩けた顔をわたしに向け、嬌声を上げた。

「ん、良いですよ……っ、このまま、両方いじめてあげますから……」

わたしはスパートをかけるように腰を激しく前後し、先端部の濡れた括れを刺激する。

「ほら……、出して下さい」

「お……ッ！」

中に入った玩具に押し出されるように、

「うあぁッ……ああぁ！」

時雨先生は熱い飛沫を散らした。

わたしは時雨先生の中からペニスバンドを引き抜いた。

ずる、と玩具が抜け出た孔がひくつく。

「ン……ふっ」

時雨先生は倒れ込むように、ベッドに力なく崩れた。