第20章 悪事千里を走る
「無理、しないで下さいね」
時雨先生の奥に向かって、腰を沈める。
ずぶずぶと竿が中に飲み込まれていく。
「いッ!うっくぅっ……!」
時雨先生が感に堪えない声を上げ、身体をびくつかせる。
「我慢して、下さいっ……あと、少し……!」
「あ、ぁ、おっ……!うぁ……ぁあ、あああ……!」
腰を突き出し、ずぶずぶと進める。
「ンッ、う、あッ……!あ……っ!」
時雨先生の身体とわたしの腰が、ひたりと密着した。
わたしは熱い息をついた。
「全部……、入りましたよ」
臀部に触れると、時雨先生の背中がピクピクと痙攣する。
「ひ……っ、あ、ぁぁ……」
表面を愛おしく撫でつけると、盛り上がった尸口の縁がきゅんきゅんと締まる。
「しばらくこのままで……わたしの形、覚えて下さい」
「うッ、く……ぅう……」
時雨先生はびくんびくんと悶えながら、口を引き結んだ。
「良かった、血も出てないですよ」
「んッ……わ、わか、っだ……ぐ、う……」
「……痛くないですか?」
「うッ……い、たくは、ねえ……けど、すっげえ、広がっ、てて……はぁ……ッ!腹、キツい……っ」
時雨先生は奥歯を強く噛み締めているのか、苦悶地味た声が途切れ途切れに溢れる。
「ん……ッ……!く、ぅう……!」