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男子校の女王様。

第19章 奇貨居くべし


「あ、っく……!」

昇りつめた快感に声が漏れる。

身体の末端に力がこもって、先端部が跳ねた。

どくどくと勢い良く精が噴出し、例えようのない快感が足腰を揺らす。

「ふっ……ぅ、あ……ッ」

俺は丸木戸の白衣に顔を埋め、身体をぶるっと震えさせた。

肩を上下させ、呼吸を平静に戻そうと努力する。

「はぁ……はっ……」

ぼんやりとした頭は後悔の念と満足感で、白く濁っている。

椅子に深く腰を沈め、下腹と手の平に飛んだ精液をティッシュで拭き取る。

俺は後処理を終え、皺の寄ってしまった白衣を見つめた。

……幸か不幸か、丸木戸の白衣にぶっかけてしまうことは避けられた。

「……いやどうすりゃいいんだよ、これ……」

常識的に、俺がこんな汚っねぇことに使用した白衣は捨てて当然だと思う。

でも、明日も俺らは仕事だ。

洗うことも捨てることも買い替えることも出来ない。

結局、俺は思い悩んだ末何も無かったかのように丸木戸の椅子に白衣を掛けた。
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