• テキストサイズ

男子校の女王様。

第19章 奇貨居くべし


「……っ、あ……」

甘い匂いが肺を満たしていく。

いくつもの匂いが混ざり合った、頭が痺れるような官能的な匂い。

俺にはよく分かんねえ香料の香り、少しだけする俺と同じ保健室の臭い……。

俺は浅い呼吸を繰り返す。

鼻先の息は熱く、頭が法悦でくらくらする。

俺の鼻先を包み込んだ白の布地を確かめるように、夢中で匂いを嗅ぐ。

「はァっ……はっ……」

下半身に手が伸び、盛り上がった自身を撫で擦る。

丸木戸の匂いを吸い込みながら、熱気を帯びた陰茎を指先でまさぐる。

にちゃっとした感触が指先にまとわりつき、濡れた劣情が糸を引いた。

「ふッ……」

背を丸め、輪を作った指で増長した昂りを扱き取る。

背徳的な快感が弥増しに押し寄せる。

「うぁッ……」

俺は小さく呻いた。

息が詰まりそうな程気持ち好い。

肌が紅潮し、心臓が脈を刻む。
/ 575ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp