第14章 風雲急を告げる
「……んっ、あ、う……!」
時雨先生が射精する。
わたしの手のひらにまとわりつくサラサラとした精液。
水っぽく、量も少ない。
わたしはふうと一息つく。
手が疲れて、そろそろ腕がおかしくなっちゃいそうだ。
「これで何回目でしたっけ……?」
時雨先生はわたしの問いかけには答えず、弱々しく首を横に振った。
「無理……無理、だって……で、出ないから……これ以上は、無理ぃ……丸木戸、お願い……」
わたしは目をぱちぱちと見開き、ぽっと頬を染めた。
「そ、そういう風に言われると、なんだかまだまだ意地悪したくなっちゃいます……わたしを煽らないでください」
「いや、も……本気、で……」
「ほら、また硬くなってきましたよ」
「あ、あ……ッ」
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