第13章 嘘から出たまこと
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「せんせー、来たよ」
わたしは椅子から腰を上げる。
永夢くんを壁際に押しやった。
そのまま両手を絡め、瞳を見つめる。
「ちゃんと頑張れました?」
「うん……」
わたしは片膝を上げ、永夢くんの股間を圧迫する。
「アっ……」
「いい子」
ぐい、と膝頭を押し上げると永夢くんは身を強ばらせた。
「ン、うっ、せん、せ……」
自然に腰を引く永夢くんの胸元に手をやり、制服の上から蕾を軽く引っ掻いた。
「アァっ……」
永夢くんは声を艶っぽく震えさせ、上半身をぴくりと波打たせる。
くりくりと捻ると、永夢くんは奥歯をかんだ。
「んっ、ん……!」
嗜虐に頬は色付き、纏う雰囲気も婀娜っぽく変わる。
「ぁあっ……」
永夢くんは壁際に逃げるように背中を擦り合わせ、嬌声を漏らす。
下半身からの鈍痛に悶え、上半身からのひりつく快感に身体を熱くしている。
身体をくねらせ、厭らしく腰を動かす。
「紗都、せんせぇ……っ」
永夢くんは目の端に涙を滲ませ、欲情しきっている。
色情を煽る佇まいに、わたしは静かに喉を上下した。
「……かわいい」
開いた襟から覗く胸元に唇を押し付ける。
口を肌の上でゆっくりと開き、舌先で肌に触れた。
「あンっ……、う、ッ……ぁ……」
舌を立たせ鎖骨に這わせる。
嘗めていると、永夢くんは呻いた。
見ると、息は上がり、目は涙にしとっている。