第12章 火に油を注ぐ
「ンっ!」
斗真先生は甲高い声を短く漏らし、びくんと大袈裟に仰け反る。
ふうふうと息を吐きながら、必死に耐えている。
一周、硬く尖った先端部を舌でぺろりと舐める。
舌先をゆっくりと回す、その動きに合わせて斗真先生は悩ましげに震える。
わたしは舌を離した。
濡れた先端部分がてらてらと光っている。
蕩けた顔で見ている斗真先生に笑いかける。
「すっごく反応してくれますし」
「そ、それは丸木戸先生が可愛いからで、胸自体は、そんな……擽っ、たい……」
モジモジと言う様子が可愛らしい。
わたしはふふっと笑った。
斗真先生の赤くなった耳に、優しく告げた。
「これから気持ち良くなるようにしてあげますね」
両の蕾をぎゅっと引っ張り、くにくにと潰す。
斗真先生は未開発な身体を乱雑に弄られる被虐に甘い呻きを洩らす。
「あ、あぁ……」
「返事は?」
「はい……」
わたしは征服感に微笑み、斗真先生の頭をそっと撫でた。
「丸木戸先生……」
「いい子。可愛いです」
斗真先生はほうっと息をつく。
わたしに撫でられるがままに、身体の力を抜いた。