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また、恋してくれますか。

第5章 〜知りたい〜


『どうした?大丈夫?急に辛そうな顔に
なってるけど、もしかしてどっか具合悪い?』
と、家康が桜奈を
覗き込むように見ていた。

ハッとし、気持ちを悟られないように

『あっ、いやいや、大丈夫です。
あまりの偶然に、怖いくらいだって
青ざめただけですよ。
それにしても、凄い偶然ですよね
びっくり!』
(彼女いるんですか?って聞きたい!
でも、怖くて聞けない)
と驚いた素振りをしながら

『徳永さん、ありがとうございました。
お風呂先、入っちゃって下さい。
あと、ここは、私が片付けますから』
とニコっとし話をすり替えたが
モヤモヤする気持ちと、怖くて何も
聞けない狭間で動揺していた。

『あー、うん。分かった。じゃ先
風呂入らしてもうね。
あと、カレーうどん美味かったよ。
さっき言いそびれた、ご馳走様』
と桜奈に微笑んだ。

『いえ、いえ、今度は、徳永さん用に
辛口のやつ作りますね!』とガッツポーズで
無理に笑って見せた桜奈。

『じゃ、期待しとくよ・・・
ねぇ、でも、ほんと大丈夫?
気分悪いんじゃない?
やっぱ、なんか無理してる気がするよ』
(なんで、そんな辛そうに笑うの?)

『大丈夫ですよ!(顔に出てるのかな私。
気付かれたくない)ささっ、お風呂どうぞ』と
顔を見られないように、家康の背中を押し
促した。

桜奈に背中を押され、家康は
着替えを準備し、お風呂に向かった。
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