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また、恋してくれますか。

第27章 〜番外編その4〜


家康と桜奈が初めて出会った日から
もうすぐ10年、結婚してから
1年が経とうとしていた。

初期研修の期間が終わり、後期研修医として
働く家康と結婚を機に、独立した愛花の店に
転職した桜奈は
お互い忙しい日々を送っていたが

桜奈は、数日前から少し熱っぽさを
感じていた。
(風邪って言うほど、熱もないんだけど
んー、なんかすっきりしないな、疲れかな?)

『桜奈ちゃん、今日もお疲れ様!
もう上がって』と愛花に言われ。

『はい、じゃお先に失礼します』と
ロッカールームに向かう。

着替えている途中、ふらっとし
バンッとロッカーに手をついた。

大きな音に、驚いた愛花が
『桜奈ちゃん?何?転けた?』と
ドアを開けると、冴えない顔色の桜奈が
ロッカーに寄りかかっていた。

『だ、大丈夫?具合悪いの?』と焦る愛花に

『すみません、寝不足でもないのに
やたら眠くて、ふらっとしちゃって・・・
たったまま、寝れそうです』とにっこりして
冗談を言った。

『えー、具合悪いんじゃない?熱は?
・・・無さそうだけど
でも、顔色があんまり良くないし・・・
家康君に迎えきてもらう?』
と、桜奈のおでこに手を当て
熱の確認をしながら、心配する愛花。

『家康さん、今日夜勤でいないから
大丈夫です、ほんと、寝そうになった
だけなんで』と、いつもの桜奈の
笑顔をみせた。
(ちょっと、怠いだけで大丈夫なんだけどな
愛花さんに、心配かけちゃったな・・)

『そぉ?でも、心配だから今日は
タクシーで帰って!今呼ぶから!!』
と、タクシーを呼んでくれたのだった。

『明日、定休日だし、ゆっくり休んでね!
連休中忙しかったし、ちょっと疲れが
出たのかも。無理しないでね。
明後日も無理せず休んでいいからね!』
と、タクシーに乗せ桜奈を見送った。
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