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また、恋してくれますか。

第26章 〜番外編その3〜


どうも、栞です。

私、17年前にひょんなことから
な、なんと時を超えて、戦国時代へと
飛ばされてしまいました。

んなっ!馬鹿な!?・・・
ええ、分かりますよ。

私自身が、『んなっ!馬鹿な、ありえない!』
何度、そう思った事か・・・。

当時は若干、二十歳。
専門学校を卒業し、就職先も決まり
新社会人として、夢だったデザイナーの卵として
夢と希望に溢れ、さぁこれから新しい一歩を!!
の矢先だったんですから。

そりゃ、時を、超えただんて
何の冗談?勘弁してよ!と言いたくなりましたし
他の誰が信じても、私は信じたく
ありませんでしたよ・・・。

でもね、人生は何が起こるか
分からないもんです!

戦国時代で失意の中
私は、人生で一番大切な友と
呼べる人に出会い
その人に支えられ、助けられ
信じられないでしょうが
あの、戦国武将の織田信長の妻に
収まってしまいました。

最初は、現代に帰ることばかり考えて
暮していたのに、いつの間にか
戦国時代の方が、私の生きるべき場所に
変わっていました。

現代へ帰らないと決断するのに
それは、それは、悩みましたよ。

だって、現代に残してきた家族との
今生の別れになるんですから。

私も、そりゃ二度会えなくなるなんて
寂しいし、悲しいですよ。
ただ、私は私の意志で戦国時代に残る
ことを、決めたのですから
覚悟はしてました。

けれど、両親を始め、現代で私を慈しみ
愛してくれた人達にしたら
大切な人が突然行方不明で生死不明だなんて
どんなに、心配させ、悲しませて
しまうのかと思うと、申し訳なさで
いっぱいでした。

そんな、紆余曲折を経ながらも
戦国時代で幸せに生きていたはずの
私ですが・・・

どうしたことか
現代へ返されてしまい
只今、ちょっとした里帰り中でございます。

どうしてこうなった!?
って、私が聞きたいくらいですよ!!
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