第25章 〜番外編その2〜
怒涛のの1日が終わり、閉店し
最後のスタッフが
『じゃ、店長お先に失礼します!』と挨拶に来た。
『お疲れ様でした!遅くまでありがとうね!
気をつけて帰って』と見送ったが
愛花は、仕事が残ってしまい
残業することになった。
(明日は、お休みだし今日中に終わらせて
帰らないと)
カタカタと、パソコンのキーボードをうち
集中していたが、コンコンと店長室の
ドアがノックされた。
(ん?誰かまだ残ってたのかな?)
『はい、どうぞ』と声をかけると
『お疲れー』と言いながら政宗が
入ってきたのだ。
(!!!)
ガタッと椅子から立ち上がり、驚く愛花。
一緒に、ついさっきのことが思い出され
///かぁっ///と恥ずかしそうな顔になったが
『な、何?とっくに帰ったんじゃ
なかったの?』
『ああ、一回出て、これ買ってきた
ほい、差し入れ。どうせ明日休みだから
今日中に、仕事終わらせなくちゃとか
思って、残業してるだろうなって思ってさ。
さすが、俺!大当たり』とにッと笑ったが
『これ、最近のお気に入りの店のやつ。
後コーヒーな。』
そう言って、愛花のデスクに買ってきた
サンドイッチと、コーヒーを置いた。
『じゃ、俺帰んね!お疲れー!
明日はゆっくり休みなよ。』とふっと微笑み
ドアに向かう政宗に
『えっ?本当に差し入れ持って来ただけなの?』
と、突っ込んだ。
(えっ?なんでわざわざ?)
くるっと顔だけ愛花に向けた政宗は
『何?さっきの続き、してもいいの?』
と、流すような目で、ニヤっとする。
愛花の、脳裏にキス未遂の瞬間が
フラッシュバックし、真っ赤になりながら
『誰が、させるか!お断りよ、ベー』と
舌を出した。
『相変わらず、ツレねぇなー、愛ちゃんは。
でも、俺も、遠慮はしねから、覚悟しとけよ。
んじゃな!』と、後手に手を振りながら
帰って行った。