第25章 〜番外編その2〜
『まだ、時間あるので平気です。』
キリッとしご心配なく!と言う顔をしながら
そう言うと、続けて
『それより、さっきの話の
続きですけど、どうして、店長に
変な質問してしまったかの
理由が分かったんですっ!
店長が政宗さんを見てる時も
政宗さんが店長を見ている時も
優しいって言うより、愛おしいそうに
お互いをみてるからなんだなって
気づいたんですよ!
ただの幼馴染じゃなく、てっきり
相思相愛で、お付き合いしてるのかな?
って思ってて。
だから、政宗さんがいるのに
彼氏欲しいって言う店長が不思議で
へんな、質問しちゃったんでよ。すみません。
でも、店長も政宗さんも、ただの
幼馴染だって言うし、結局は私の
勘違いでしたけどね・・・』
今さっきまでの、興奮から一気に
クールダウンし、残念そうに
しゅんとする桜奈。
『はーっ、でもスッキリしました!
やっと、違和感の正体が分かりました。
そっか、愛おしい感じだー、うん。うん。
あっ、すみません、引き留めて
お仕事の邪魔しちゃって!
じゃ、私は、帰りますね!お疲れ様でした』
そう言って、ぺこりと頭をさげると
スッキリした顔をし、足取りも軽く
帰って行く桜奈。
核心をつく爆弾発言を無自覚に
炸裂させて、じゃっ!と
嵐だけを残し言い逃げのように
去っていった。
その嵐の中に取り残された二人は
ただただ、唖然としながら
時が止まったように固まった。