第5章 〜知りたい〜
『あ、いや、有難いけど、いつまでもは
流石に、いないけどね』と揶揄う家康。
『ハハハ、そうですよね!何言ってんだか
私、テンパリすぎですよね///』とまた
俯く桜奈。
『あっ、でも、いきなり転がりこんできた
居候をいつまでも居ていいなんて、言ってくれて
有難いよ。
おじさんや、おばさんも昨日、そう言って
くれたりしてたし、あんたもね。嬉しいよ
改めて宜しくね』とフォローする家康。
『そう、言ってもらえると、嬉しいです。
こちらこそ、改めて、宜しくお願いします』と
言うと、初めて、家康の顔をみて
ニッコリと微笑んだ桜奈。
(///ヤバっ///)
目元を赤くし、口に手の甲を当て
視線を逸らしたのは、今度は家康の
方だった。
『徳永さん?』と声をかけられ
『えっ?何?』と家康。
『あの、夕飯は、カレーうどんと
カレードリア、どっちがいいですか?』と
尋ねる桜奈。
『あっあー、ど、どっちでも大丈夫だけど
簡単な方でいいよ。』と言われ
『じゃ、カレーうどんにしましょうか?
徳永さん、辛いの好きですよね?
七味で辛さを調節できるし!』と言う桜奈
『えっ?なんで、俺が辛いの好きって
知ってんの?』と不思議がる家康。
『えっ、だって、前に激辛カレー店から
出て来た時、お友達にまだ辛くても
平・・気・・!!』
と言いかけ、ハッとする桜奈
みるみる、顔が強張っていく。