第23章 〜鴛鴦の契り〜
その後、家康は桜奈の家庭教師を
続けながら、二人は順調に愛を育んでいった。
それから、数年の月日が流れた。
家康は、27歳
桜奈は、25歳
リンゴーン、リンゴーン(教会の鐘の音)
『おめでとう!桜奈』
『おめでとう!家康』
夫婦の誓いを立て、教会の階段を
フラワーシャワーを浴びながら
ゆっくり降りてくる二人。
純白のウエディングドレスを身にまとい
誰よりも幸せそうな笑顔で輝く桜奈。
美しく成長した花嫁に、ただただ
釘付けの家康もまた、感無量の思いだった。
沢山の人に祝福されて
夫婦としての人生が、今ここに始まる。
一目会った瞬間に、惹かれ合った二人。
桜奈との約束を果たすことだけを
生き甲斐に生きた戦国時代の家康。
家康の悲願達成と幸せだけを一心に願った
戦国時代の桜奈。
それが、いつしか呪縛となり
その思いに囚われていた。
複雑に絡み合う、しがらみはあれど
二人が強く強く求めていたのは
今ま昔もただ一つ。
『君さえいれば』
『貴方さえいれば』
ただ、それだけだった。
自縄自縛の観念を見事に乗り越えた
ことで、更に強く結ばれた、運命の赤い糸。
この先、何があっても、何度引き離されても
きっとまた惹かれ合い、結ばれる。
『生まれ変わっても
また、私に、恋してくれますか?』
『もちろん、また俺の一目惚れだと思うよ。
桜奈、愛してる・・・』
『私もです・・・愛してます・・・』
初めて、身も心も結ばれた夜
二人はまた来世を誓いあった・・・。
ーーーー終ーーーー
『初恋〜運命の赤い糸〜』に続き
『また、恋してくれますか。』を
お読み下さいました、読者の皆様
誠にありがとうございました。m(_ _)m
少し、駆け足になってしまいましたが
本編は、これで終了とさせて頂きます。
信康君は?
詩織と信長は?
栞は、無事戦国時代に帰れる?
政宗と愛花は?等々
本編では、描ききれなかった
部分につきましては
このまま、番外編として
『また、恋してくれますか。』の中で
引き続き描いていけたらと
思っております。
今暫く、お付き合い下さいます方が
おられれば、幸いです( i _ i )♡
ありがとうございましたm(_ _)m