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また、恋してくれますか。

第18章 〜輪廻〜


『あっ、それは、俺も休みたくて
たまたまだったんで・・・
それより、昨日お見舞いに行って
栞さんに驚かれたんですよ。
俺と桜奈ちゃんを誰かと勘違い
してる風で、すごく混乱してたみたいで・・・
戦国時代の誰かと勘違いしてるなら
もしかしてとか思って。
それで、ワームホールの話に興味が湧きました。
できたらお話しを聞かせて頂きたいと思います。
あっ、もちろん、また時間ある時で』
と言う家康に

水を得た魚のように、キラキラした瞳で
『ワームホール!興味あるの?ほんとにぃ!
嬉しいなぁ〜!時間なら、いつでもある!ある!
じゃ、今日の夕飯の時でも、みんなで
語り合おう!』と家康の手を取り、ブンブンと
握手すると、『じゃ、また帰ってからね!』と
るんるんで、リビングへと戻る鷹介。

その様子を見ていた千里は
『家康君、おはよう』と声をかけてきた。
おでこにスッと手を伸ばし、熱を確認すると
『熱は、下がったみたいね』とニッコリした。

『はい、看病のお陰ですっかり良くなりました。
ありがとうございます』

『ところで、鷹介さん、るんるんで
ご機嫌だったけど、何を話してたの?』

『あっ、栞さんのこともあって、ワームホールの
詳しい話を知りたいっていったら、じゃ今日の
夕飯にでもって話で・・・』

すると、自分のおでこに手を当て
あちゃーと言う表情になると
『家康君、今日はしっかり体力回復しといた
方がいいわよ。鷹介さんのワームホールの
話はね、想像した以上に長〜くなるなら!』
と苦笑いした。

『はぁ・・・』
(長いって・・どんくらい?)
一抹の不安を抱えたままお風呂場に向かう
家康だった。

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