第3章 〜君を見つけた〜
『へっー、じゃ、彼氏いないの?
凄く可愛いのに』
そう言われて、びっくりして
家康を見る桜奈。
そのまま固まり(///かぁっ〜///)と
みるみる顔が赤くなって行く。
『あらー、良かったわね桜奈。
凄く、可愛いだって〜。
でも、ダメよ家康君。この子、本当に
男の子に免疫ないから、そんな台詞を
イケメンに言われたら、すぐに好きに
なっちゃうわよねー桜奈。
ほら、もう顔が真っ赤だし』と
ニヤニヤする千里。
『家康君なら、パパも交際を許してやるぞ』
と娘を揶揄う、両親。
『もう、パパもママも私を揶揄って
遊ばないでよね!徳永さんだって
困ってるよ』
とぷいっと横を向いた。
『あっ、それもそうか。家康君みたいな
イケメンならもう彼女がいて当然か!
桜奈残念だったわね。桜奈の好きな
将来有望株だったのに、家康君は。』
『えっ?何ですか、その有望株って?』
と質問する家康に
『うふふ、この子ね・・・』と言いかけた
千里を遮るように
『あー、あー、何でもないです。
気にしないで下さい』と千里の言葉を
遮りながら
『ママもこれ以上余計なこと言ったら
口きかないからね!』とキレ気味の桜奈。