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また、恋してくれますか。

第17章 〜他生〜


『うん、ありがとう』とニッコリ微笑む栞は
姉妹だけあって、桜奈に似ていると
思った家康だった。

回復したとは言え、微熱がまだ続いている栞。

自分達の姿を見て、動揺する栞を
目の当たりにした家康は、風邪が治った
ばかりの桜奈の体調も考え
自分と桜奈は、お暇した方が
いいだろうと千里に提案した。

千里もその方がいいと判断し
家康に桜奈をお願いし
先に帰宅してもらうことにした。

『じゃ、お姉ちゃんまた来るね!
早く良くなってね。』とニッコリ微笑む姿に

『ありがとう!待ってるね』と優しく
微笑み返した。

『じゃ、僕らは今日は、これで失礼します』
と病室を後にした家康と桜奈。

一階に戻ろうとエレベーターを待っていた二人。
エレベーターのドアが開くと、午後の外来診察に
向かう信長の姿があった。

エレベーターが開き、信長の姿を見た途端
『ゲッ!』っと言う表情をする家康。

その姿を横目に見ながら、クスッとし
エレベーターに乗り込む桜奈。
三人は、桜奈を間に挟むように並んで
乗っていた。

『もう帰るのか?』と信長。
『ああ』とだけ答える家康。
そのやり取りを交互にながめる桜奈。
沈黙の重い空気に耐えられず
桜奈は、信長に思い切って話かけた。

『あ、あの小田先生』と声をかける桜奈を
『ん?』と見つめ返す信長。

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