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また、恋してくれますか。

第13章 〜真実〜


家康の話を聞き、この店に入店した直後の
テンションになって、活きいきしていく桜奈

『そうなんですよ!明智光秀も謀反を起こして
秀吉に追い詰められて行ったけど
結局、逃げる途中に野盗に打たれたって
歴史上はなってますよね?
三日天下とか言われてますけど
でも本当は、光秀も逃げ延びて
徳川家康の側近の天海って言う僧侶になった
って一説もあるんですよ。
その後はずっと家康の参謀として生きてたって。
あくまで、そう言う説があるって話ですけどね』

と、ケーキと同じくらい徳川家康限定歴女の
うんちくスイッチが入り熱く語りながら
でも、やっぱりケーキを食べる手は休めない
桜奈。

熱く語りながら、でも食べ続ける桜奈が
なんだか、とても可笑しくて、でも可愛くて
堪らない家康はぷっと吹き出すと

『桜奈には、スイーツも徳川家康も
同じくらい大好物なんだって、凄くわかるよ。
そんな、逸話聞いたことなかったし、細かい
ところまで、よく知ってんねぇ』と感心と
呆れが混じったように、クスッとした。

家康マニアを褒められと素直に受け取った
桜奈は、『そうなんです!
家康が大好きです。もし目の前にいたら
どうか、私と結婚してください!って
逆プロポーズしたいくらい
ずっと前から大好きです!』
と花がほころぶように、ふわっと
満面の笑みを見せる桜奈。

(///ドクンッ///)
それは、徳川家康に向けらた言葉で
自分にではないと頭では分かっているのに
心を、揺さぶられた家康は
桜奈の笑顔に釘付けになった。
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