第13章 〜真実〜
家康が、咄嗟に自分に向けられていた
桜奈の手を引っ張り、自分の方へ
引き寄せると、桜奈は
家康の胸にぽふっと顔を埋めることになった。
(えっ?)と思うと同時に
急に高鳴りだした心臓は、ドッドッドっと
うるさくなっていった。
(///あわわ・・何やってんの私///)
『危なッ!はっー、そう言うところが
運動音痴に見られる原因じゃない?』
と呆れる家康。
『///で、ですかねー///
あはは、すみません。ありがとうございます。
もう、大丈夫ですから』と言いながら
家康から離れる桜奈
だったが、何故か手は放してもらえなかった。
『///あ、あの、手放してもらっても・・』
『だーめ、また、躓いたりしたら
ケーキにたどり着く前に、家に逆戻りに
なるよ。お詫びをちゃんと受けてもらわ
なきゃならないのに、それは困る!だから
手を繋ぐのはいわば歩行介助だから
気にしないで!』とクスッと笑う家康。
(こんな、こじつけじゃ流石に無理かな?)
『歩行介助って・・・私、おばあちゃん
じゃないですけど・・///』そう言いながら
家康から、手を振り解けない桜奈。
(こんなことして、いいのかな?
それに、ケーキにたどり着く前に、私の心臓が
もたないかも・・でも、離したくないな・・・)
///ドキドキドキ///照れながら俯く桜奈。