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また、恋してくれますか。

第13章 〜真実〜


(そうだよ!結果が変わることはない
この気持ちが通じ合うこともない。
それでも好きの気持ちは消えてくれない。
だったら、気が済むまで好きのままで
いいや!
絶対バレないようにして、この気持ちが
自然に思い出に変わっていくまで
このままで・・・私の中だけで・・・)
そして昼間、光成が言った言葉が
不意によぎった。
よく聞き取れず、聞き返したが流されて
しまった言葉を今、はっきりと思い出した。

(好きでいるのは、僕の勝手だから
気にしないで・・・って言ってたんだ・・・
お断りして心苦しかったけど
岩田君の気持ち、今なら私にも分かる・・・
こっそり好きでいるのは私の勝手だもんね!
後悔しないように、側に居られる間だけ
私らしく想っていよう!)そう思えた。

ブランコに揺られながら
目を瞑り、風を受ける桜奈は
穏やかな笑みを、浮かべていた。

(いい顔しちゃって!スッキリできた
みたいで良かったよ!)
桜奈を、見つめフッと笑う詩織!

まだまだ〜とばかりにムキになって
ブランコを漕いでいる二人に

『あんたらは、小学生か!』と
呆れた声がした。

ふと、ブランコの横にいつの間にか
家康が立っていた。

『えっ、なんで?』と驚く桜奈。
桜奈も詩織も、ザザッと足で地面を
鳴らしながら、ブランコのスピードを緩めた。

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