第2章 〜会いたい〜
詩織は、桜奈の腰に抱きつき
ウルウルすると
『お願い桜奈先生!私を赤点から
救って!貴重な夏休みを減らさないよう
だずげで〜』と懇願した。
クスクス笑うと
『だって、しいちゃんが苦手なのは数学だけ
でしょ?それ以外に赤点なんてとった
事ないじゃん。』と呆れる桜奈。
『桜奈だって、歴史以外はいつも学年
トップクラスじゃないよー!
しかも、歴史だって、ギリ赤点取らないしー。
私、いっつも敵わないもん』とむくれる詩織。
『じゃ、お互い苦手教科の先生って
ことで、今回の期末も頑張りますか?』
と桜奈。
目を合わせ、クスクスと笑い合う二人。
『じゃ、そうと決まれば
パンケーキ食べながら期末対策とう名の
彼氏作るぞ作戦会議しに行くよ』と詩織。
『結局、彼氏作る話じゃん』と
相変わらずだねーと言う顔をする桜奈だった。
桜奈と詩織は
駅前に新しくオープンしたてだったが
お気に入りになったパンケーキ屋へ
行く事になった。