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また、恋してくれますか。

第13章 〜真実〜


『いや、ほら、せっかくの告白場面を
ぶち壊しにした気がして・・・そのせいで
雰囲気台無しになって、まとまるものも
まとまらなかったなら、申し訳なくて・・・』
気まずそうに、いい訳する家康。

『ご心配には及びませんよ。
上手く纏まりましたから』と
笑ってない目でニコッっとする桜奈。

『あっ、そうなんだ・・それなら良かった。
用は、それだけだったんだ。
ただ、謝りたくて・・・』
(そうか、付き合うことになったんだ・・・)

『それで、急いで帰ってきたんですか?
別に、気にしなくて良かったのに・・・
心配して下さってありがとうございます。』
とペコッと頭を下げてから『じゃあ』と
ドアを閉めようとする桜奈。

『あっ、うん・・・』と返事をした家康
だったが、このままドアが閉まったら
二度、自分に心を開いてくれないような
そんな気がして、思わず閉まりかたドアを
手で抑えた。

びっくりした桜奈は
『まだ、何か?』と聞くと

『あ、明日なんだけどさ、もし、俺と行くの
気まずいなら、小野寺さん誘って
二人で行って来なよ!小野寺さんに連絡して
聞いてみて?遠慮しなくていいから。
ほら、元々は、お詫び目的だし
俺の奢りで二人で行ってくれば!?』と
思ってもいなかった言葉が、勝手に口から
飛び出したことに家康自身が驚いた。

『え、でも、それだと申し訳ないし・・・
もう、全然、気にしてないし
本当は、お詫びしてもらわなくても
いいくらいですよ。なんなら
キャンセルでも・・・』
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