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また、恋してくれますか。

第11章 〜別れ〜


期末試験が終わり、それぞれの
テスト結果も出て、補習を免れた
桜奈と詩織。

二人は、パンケーキ屋の面接に来ていた。

『おー、いらっしゃーい。待ってたー』と
政宗。

そう言われて、スタッフルームに案内
されると、そこにはキリッとした
綺麗な女性が待っていた。

『愛ちゃん、面接の子来たよー』と
軽口で話かける政宗の頭を軽く
チョップするその女性。

『政宗!何度もいってる。仕事中は店長って
呼べ、このバカタレ!!』と

『いってぇなー』と頭をさする政宗。
『はい、はい、分かりました。鬼店長』と
言うと、その女性からは、怒りの殺気が
満ちて『だーれが、鬼店長なのかなぁ・・
もう一回、ちゃんと言ってみようかな?
政宗くん・・』と、政宗の頬を片手で
ぎゅーっと抑えた。

『はい、しゅひはへん、てんちょ・・』と
と、いつもなら男気溢れる政宗が
子犬のようにあしらわれていた。

店長は、『分かればよろしい・・・』と
ニコッとし、政宗を解放した。

『全く、加減がないんだよ、あい・・店長は』と
頬をさする政宗。

『お前が、節度がないだけだ!』と
まるで、夫婦漫才のようなやり取りを
ただただポカンと見つめる桜奈と詩織。
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