第9章 〜秘密〜
『やっぱ、我ながら美味いわー』と
自画自賛しながら食べている姿に
クスッとする桜奈。
さっきまでの寂しい気持ちは
パンケーキと政宗の自由人っぷりを
見て薄れていった。
『食べるの勿体ないくらい綺麗・・
でも凄く、美味しそう!
私もいただきまーす』と、言うと
パンケーキを一口、パクッと食べ
『うーん。やっぱ、おいひぃー』と
幸せそうな顔をし、足をパタパタ
させる桜奈。
『だろ?やっぱ、俺って、天才だわ』と
桜奈の食べる姿に大満足の政宗。
『家康も、あんたも早く食えよ』
政宗に促される家康と詩織。
『ところで、あんたら名前なんて言うの?』
と政宗は聞いてきた。
『私は、北高2年の上杉桜奈です
宜しくお願いします。』
『私も同じく北高2年の小野寺詩織です
宜しくお願いします』
二人は、改めて自己紹介をした。
『桜奈ちゃんに、詩織ちゃんね!
宜しくー!ところで、こいつとはどう言う
知り合い?
いや、こいつが、姉ちゃん以外に
女子とここに来るなんて驚きでさ!
どう言う関係かなと思って?
もしかして、どっちか彼女とか?』
と詩織以上に質問責めする政宗。