第7章 〜進展〜
詩織と別れて、帰宅した桜奈。
玄関前までくると、また、家康とのあれこれを
思い出し、今朝のように避けられたらと
気持ちが重くなった。
(このまま、夏休みいっぱい
気まずいなんて、気が重すぎるよ
切り替えなきゃ)
深呼吸して、落ち着かせようと
(徳永さんにとって、私は
ただの間借りしてるうちの娘。
私の気待ちは、とりあえず置いといて
徳永さんがうちにいる間、心地よく
過ごしもらうように、自意識過剰は
おさえなきゃ!)
『ブツ、ブツ・・・スッー、ハッー、
スッー、ハッーよし!』と深呼吸を
繰り返し、玄関のドアノブに
手かけようとすると
『あんた、何してんの?家入んないの?』
(Σビクッ!!)ッとし振り返ると
家康がすぐ後ろに立っていた。
(全然、気づかなかったー泣)
『あ、あのいつから、そこに?』
『あー、なんか呪文?唱えて、スーハーしてる
ところくらいから?』と笑いを堪えてます
と言う表情で言う家康。
(Σって、全部見られてた///
また、変なやつって思われたよねー、トホホ)
『そうですか・・・ははは』ズーンと落ち込み
肩を落とし、力なく笑う桜奈。
(なんで、変なとこばっかり、見られちゃうかな
間が悪いなー私。)