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また、恋してくれますか。

第6章 〜片想い〜


放課後、桜奈と詩織が帰ろうと
していると、光成が声をかけてきた。

『上杉さん、小野寺さん、この後
何か予定とか入ってる?』

(へーっ、早速、行動起こしてきたか)
と詩織は思っていた。
『しぃちゃん、寄るとこある?
私は、残念だけど、すごーく残念だけど
パンケーキは我慢するつもりだったから
帰ろうと思ってたけど』
と残念そうな桜奈

『私も、連チャンパンケーキはさすがに
やばいと思ってたから、うちで期末
の勉強を桜奈とするつもりだったけど
岩田君、何か、用事?』と詩織は
光成に尋ねた。

『じゃ、期末対策をこれから図書室で
一緒にやらない?』と光成が誘ってきた。

『桜奈どうする?私は、学年トップと
勉強したら、いっぱい教えてもらえそうだから
ラッキーだけど』

『うん、私も歴史教えて欲しい!』と桜奈。

『じゃ、決まりだね!紹介したい新しい本も
あるし、行こうか』と光成。

こうして、三人は、図書室へ向かった。

一通りの勉強を終えると
『さっすが、学年トップは教え方も上手くて
分かりやすいねー』と詩織。

『本当だよー、歴史なのに小説読んでる
気分で、面白かったー、ありがとうね
岩田君!やっぱ凄いね!』と桜奈。

『僕も楽しかったですよ!人に教えながら
自分も確認できるので、僕の方こそ
勉強になりました。また、次も一緒に
勉強しませんか?』と光成。

『うん!ぜひっ!いいよね、しぃちゃん?
すっごい分かりやすいし、助かるよね!』
と桜奈は無邪気に喜んだ。

『だねー!』と同意しながら
(おおー!流石だね。流れるように
次の約束取り付けたわー)と詩織は
思った。

こうして、初めての勉強会を
光成には好感触で終えることができた。
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