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[名探偵コナン]I treasure you

第28章 Happybirthday!


ヒロくんの補佐としての初めての仕事は変装をして取引相手との通訳だ

ロシア語の通訳が見つからなかったみたいだ

「ほんとにか?」
「そうだよ?見違えるでしょ、私の変装術もなかなかって所かな」

やってきた取引相手はずっと機嫌がよくて交渉はスムーズに行われた

ヒロくんと握手を交わして取引は終了したみたい

「行くぞ」とヒロくんが言うので後をついて歩き始める

「きゃっ…」
取引相手が私のことを後ろ手に拘束した
気持ち悪い事にひとつに纏めていて顕になった首に唇が触れた
身を捩ってみるけど力が強くて振り解けない
早口でヒロくんに訴えていた

「なんて言ってる?」
「この女を置いていけって」

その言葉を聞いてヒロくんの顔つきが変わった
初めて見た冷たい表情
自分に向けられたものじゃないとしても震えた
素早い動きで拳銃を出して相手のこめかみに突き立てた
ボソボソと耳元で囁くように何かを言っている

「訳したいんだけど…聞こえなかった…」

拘束された腕が解かれた

「その必要はないよ、ほら行こう」

ドシャと相手が尻もちを付く音が聞こえた
日本語でなんて言ったんだろう
あんなに怯えるなんて…


手を引っ張られてヒロくんの乗ってきた車に押し込められた
後ろ手に掴まれた時に出来た赤くなってしまった所にヒロくんの唇が触れる

「な、に?」
「消毒…あんなオヤジに触られたと思うと腹が立つ」
ヒロくんは首にもキスをした

「……っ……」
「なに?あいつにされた時もそんなに感じたの?」

さっき見た冷たい表情のヒロくん…

「違う……もう、やめて…」
ヒロくんの唇に少し感じてしまって恥ずかしくなった
背を向けて太ももの上で手をギュッと握った



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