第27章 November 7
地上へ降ろされた俺たちは目暮警部に大目玉を食らう
「全く、君たちは…」
解放されたはどこかへ電話をかけていた
口元も見ると"任務完了です"と言っているようだ
相手は降谷か…
"name1"の携帯を取り上げて
おい、と声をかけるとブツッと切られてしまう
あいつ……、1発じゃ済まさねぇ…
「研二くんの所行きますか」
「そうだな…さっさとしろって言いに行くか…」
米花中央病院に向かうために車に乗り込む
助手席に座るの指先は小刻みに震えている
「なんだ…怖かったんじゃねぇか…無茶しやがって…」
手を重ねて握る
「良かったなって安心してるだけ」
「俺の前では強がんな…」
「良かった、陣平さんが死ななくて…本当に良かった…」
「………」
重ねた手の上に涙が落ちた
「俺の為に泣いてくれんの?」
頬に伝う涙を指で拭う
コツンとおでこをくっつけた
「無事だったんだ、泣かなくていい」
「うん…」
「ちょっと、なにイチャついてんの?さっさと行くわよ」
窓を佐藤にノックされて慌てて離れた
その反動でが窓に頭をぶつけた
「別にイチャついてなんかねぇって…」
「ニヤニヤしてんじゃない…なにその弛んだ顔!しゃんとしなさい」
ブツブツ言いながら佐藤が車に乗りこんだ
それを確認して、痛い…と自分の頭を撫でているの手の上に自分の手を重ねた
「ごめんな…大丈夫か?」
「もー、いいから行こうよ…」
佐藤にからかわれて少し頬を赤くしたはずっと窓の外を見ていた