第22章 aphrodisiac *
「え、ちょっと待って…もう1回……」
「何度も言わせるな、ヒロお前それでも公安か?」
いや、だって…そんなの信じられない
俺とが一緒にパーティに潜入するなんて、それも乱交パーティとくればもう一度確認したくもなる
「半分の客はそこでいかがわしい行為がされてると知らずに来店してくる
でも不思議な事に特に嫌がりもせずに体を重ねてしまうらしい
それもリピート率が高い
店で出される飲み物に薬を盛ってるとしか考えれない」
「媚薬?」
「そんな所だろう…だから組対と協力して潜入捜査をすることになった
相手はだから、お前がいいだろ?」
「あ、いやだってまだは未成年だし…そんな…」
「誰も本気でやってこいとは言ってない
フリだよ、フリ……」
フリでもにそんな事が出来るなんて思わなかった
「出来ないって言うなら他のやつに行かせるけど?」
「他のやつって?」
「そうだな…例えば僕とか」
口端を上げてニヤリと笑う
「はぁ?」
冗談だよってクスクス笑うゼロ
「わかった…やるよ…」
別々に入店して席につく
まずは普通のBARのようにカウンター席とテーブル席
1枚扉を隔てた奥に半個室みたいにカーテンで仕切られていてそこで行為が行われているみたいだった
飲み物に薬を混ぜているのかを確認しなければならなかった
1口飲んでみても特に何ら変わりはない
が入店してくる
辺りをキョロキョロと見渡して何か考え込んでいた
早速が座った席の隣に移動する
「ここ、空いてますか?」
「どうぞ」
指を絡めて早速誘っているように演技をする
距離を詰めて肩を抱き耳元で「なにか気になることはあるか?」と聞くと「この店アロマ焚いてると思うんだけど、なんの匂いかわからない…こんな甘ったるいの嗅いだことないの」
アロマ?匂い?
俺は全然感じなかった
俺は周りを警戒しながらを口説いているかのように装った
トンとがもたれかかってくる
どうした?と聞こうと思って顔を覗き込んだらトロンとした見たことのない顔があった
バーテンがそろそろ効いてきたみたいですので、あちらへどうぞと扉の奥へと勧めてくる