第21章 reunion
警察庁で犯人逮捕とテロを未然に防げた事爆弾の解体は終わった事を会議で報告した
これで合同捜査も終わり
またしばらく会えなくなる
「…」
会議室から出るを呼び止めた
「ヒロ……、あ、すみません
諸伏さん、どうかされましたか?」
他人行儀な呼び方に少し寂しさを覚える
「あ、いや…」
言葉に詰まっていると用がないなら私はこれでと一礼をし背を向けられてその場から逃げるように走り去ってしまう
クスクスと笑い声がして、振り返ると松田と萩原が笑いを堪えている
「振られてやんの」
「諸伏さんだって…」
爆笑しそうな2人にうるせーぞと悪態を着いた
「捜査も無事終わった事だし、今回大手柄のに飯食わせてやろうと思って誘ってんだけど、どーせ諸伏さんは来れないんだよなー
残念…」
「しょーがないよ…松田
誘っても公安様は俺たちとは飯食えないって
ほーんと残念…」
皮肉たっぷりに嫌味を言われる
ちょっと会ってなかった間に性格悪くなったんじゃねーのか?と疑いたくなった
「行くよ、行きます、行かせてください」
そー来なくっちゃなと首に腕を回された
ほんとは少しまずい気もするけど、今日だけはゼロに許して貰おう
連れてこられた居酒屋は完全個室になっていて周りの目は気にならない
俺を元々誘うつもりだったのがわかった
礼を言うとお前の為じゃねーんだからなと顔を逸らされながら松田に言われた
はまだ来てなくて3人で先に乾杯をした
久しぶりで嬉しく思った
「ごめん、書類整理に時間……」
個室に入ってきたは俺に気づくと言葉を飲み込んだ
「なんで?ヒロくん……
私、帰るっ!」
萩原がまぁまぁとを窘める
「言いたいこといっぱいあるんでしょ
溜め込んでないで、ぜーんぶあいつにぶつけちゃえ」