第2章 Puppy love
高校卒業を目の前に初めて彼女が出来た
彼女と歩いている所をたまたまに見つかって紹介するといつもは愛想がいいのに、その日は不貞腐れていた
「どうしたんだ、あいつ」
「私にも経験あるなー近所のお兄ちゃんに彼女が出来てショックな気持ち」
「そうなのか?」
「ヒロくん鈍いから…幼い恋心を踏みにじっちゃったんじゃないの?」
んー?よくわからん…
はそんなんじゃない気もするな…
が中学生になりセーラー服を披露しに俺達の所にやってきた
「おぉ、かわいいかわいい」
「似合ってる」
「ありがとう、でもまた中学生だなんてやだな…早く大人になりたいな」
「学生のうちにしか経験出来ないことたくさんあるんだから、今のうちにいっぱい青春を謳歌しろよ」
「そうそう、いいじゃないか中学生
制服ほんと似合っててかわいいよ」
はにかんで笑うの頭を撫でた
バイト帰りによくと遊んだ公園を通りかかった
中学生の男女が1組いて、男の方が一生懸命女の子に言っている
告白かー?青春だな
頑張れ少年と、心の中でエールを贈る
よくよく、見てみると女の子の方はだった
と歳が離れすぎてて実感なかったけど、同年代の男からしたらほっとけないほどかわいいと思う
が頭を下げているところを見ると告白の返事は断ったって所だろう
男の子は帰ろうとするの手首を掴んでまだ食い下がっていた
「離して…」
の泣きそうな声を聞いたら、俺は走り出していた
「はい、ストップ
無理強いすると女の子には余計嫌われちゃうからしない方がいいよ」
と男の子と間に割って入り背中にを隠した
舌打ちをして男の子はその場を離れた
若いなぁと思いながらに「大丈夫か?」と声をかけると顔を隠すように抱きつかれた
「怖かったな…」
ポンポンと背中をさすってやると俺の服を掴む手が緩んだ