第1章 encounter
授業が終わり急いでがいつも帰っている道で彼女が通るのを待つ
この時間ならきっと図書館に寄っているはずだからまだ家には帰ってないだろう
しばらく待っていた
ほら、来た
「!」
「ヒロくん…」
は俺の顔を見るなり来た道を戻ろうとしている
「待てったら」
ひょいとを抱き上げた
「わっ、ヒロくん離してよ」
「騒ぐなよ、この状況で騒がれたら俺が不審者みたいだろ」
そう言うとは大人しくなった
「ゴメンな…」
「ヒロくん、私もごめんね」
久しぶりにゆっくりと話をした
どうやら両親が離婚するそうで不安だったという
寂しさを俺達に会うことで紛らわせていたらしい
ゼロの言う通りだったな…
わかってやれなくてゴメンな
「部活の先輩達がが来ないから寂しがってた、また前みたいに顔出してやってくれないか?」
「いいの?邪魔じゃない?」
「いいんだ、俺からもお願いしておくし」
「ありがとう」
こんなに遅くまで1人で遊んでいると知ってしまったからには、見て見ぬふりは出来ない
まだ目の届く範囲にいてもらった方が安心できる
また部活に顔を出すようになって、先輩から弓の持ち方とか教わりだして小学生ながらなかなから様になっている
中学生になったら、自分も弓道するって意気込んでいた
あんなちっちゃかったがもう中学生か…
そういう俺達も大学生になっていた