第99章 Time alone
が家に来る
掃除し忘れたところはないか、入念にチェックをした
「大丈夫かな…」
決して初めてではないけど、付き合ってからは初めてでやっぱりソワソワしてしまう
忙しいって言うのは建前で、怖かった
好きで、好きすぎてこの感情をにぶつけたら壊してしまいそうだったから
身体の関係を持っていた時は、こんなこと思わなかったのになぁ…
キス1つ出来ないなんて、昔の俺が見たら笑うだろう
明日の休日、呼び出しされないようにキッチリ仕事をかたづけて、風見さんにも電話しないように頼み込んだ
そうしていると、やっぱり遅くなってしまう
外から自分の部屋を見上げると明かりがついていて、誰かが待っててくれるのっていいなぁと思った
「ただいま」
「ヒロくん、おかえりなさい」
が、エプロンしてキッチンから顔を出した
「おぉ!うまそー」
並べられた料理の数々に、ぐぅーと腹が鳴る
「「いただきますっ」」
「うん、美味い!」
「良かった!零くんに聞いて作ってみたの」
ニコニコしてるの顔を見ていると、ほんとに彼女になったんだなぁと実感した
先に風呂に入らせてもらって、とバトンタッチ
片付けを変わってやるとパタパタとスリッパを鳴らして浴室へ向かった
今日は飲み過ぎないように気をつけよう
酔った勢いで押し倒したら、目も当てられない
出てきたの髪をドライヤーで乾かしてあげる
「ありがと」
「どういたしまして」
テレビを見ながらお酒を飲んで
こんなゆっくりするの久しぶりだなぁと肩にかかるの頭の重みを感じながら思った