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[名探偵コナン]I treasure you

第97章 Feelings


腕時計に目をやって、そろそろ行こうかと体を起こす

プラネタリウムに着いて始まるまでワクワクしながら待っていると眠たそうな陣平さんの横顔

「眠いの?」
「薄暗いからなーでも、が好きな物共有したいから、寝たりしねぇよ」

陣平さんがそう言い終わってすぐにアナウンスが入り始まった

プラネタリウムはすごく綺麗で、穏やかな解説と音楽
ギリシャ神話の物語も途中に入っていて夢中になった

上映が終わって余韻に浸っていると、陣平さんの視線に気づく

「だいぶ感動してたみたいだな」
「ギリシャ神話って悲しいお話が多いからね
切なくなっちゃった
引き込まれるものがあったよ」


「俺は、アルテミスとオリオンの話が印象に残ってる」
兄の言葉に従って矢を放ってしまったアルテミス
オリオンを誤って殺してしまった事に嘆き悲しんだアルテミスはオリオンを星座にした

「私はやっぱり、織姫と彦星かなー」
光の速さでも15年離れているベガとアルタイル

「ほら、あの話素敵だったね
昔の人は離れている2人の為に
たらいに水を張って二つの星を映し、水をかき混ぜて、二つの光を一つにしてあげたってやつ」

「そうだな…」
そのあとの言葉はよく聞こえなかった

随分経ってから「俺も誰かに掻き回してもらってとひとつになりたいよ」と言ったと教えてくれた

「え?なになに?なんて言ったの?」

「楽しめたみたいで良かったよ」っていったんだと陣平さんが笑顔になるから私も自然と笑顔になれた


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