第11章 warning
自室に入って探しているとヒロくんも入ってきた
「どうしたの?きゃっ!」
ベットに放り投げられてそのまま縫い止められた
頭の上で手首をひとつに纏められる
見上げるヒロくんは怒っているみたいだった
振りほどこうとしてもビクともしない
「え?え?」
この状況に戸惑っている、怖い…
ヒロくんが初めて怖く見えた
「わかったか?俺達は男なの、のことなんてこんなに簡単に押し倒せる
松田を簡単に部屋にあげようとしたり、男の前でそんな格好しちゃダメなの」
纏められていた手首が解放されて、服の肩紐をするりとずらされてヒロくんの大きな手が肩を撫でた
マキシ丈のワンピースの裾をたくしあげてきて太ももも撫でられる
「やっ…わかった!わかったから…離して」
グイグイとヒロくんの肩を押してそう叫んだ
「はい、諸伏そこまで!」
陣平さんと萩原さんが部屋の中に入ってきていてヒロくんを私から引き剥がす
「ちゃん可哀想だろ…ほら、涙目になっちゃって…
よしよし、怖かったな…」
「そんなこと口で言えばわかるだろ…」
「こいつまだ子供だから、危機感がたりないんだよ」
怒ったように言われた
また子供扱いされる…
そんなことわかってる
ヒロくんの同期の陣平さんだから、仲良くなりたいって…そう思ってただけだった
「わかってる!わかってるから!」
声を荒らげながら言ったら陣平さんと萩原さんがさんはビックリしていた
「ごめんなさい、疲れたから眠りたい…」
小さくそう言って3人には帰ってもらった
すぐに携帯に陣平さんから電話があった
タバコを忘れたらしいので取りに行っていいかと聞かれたからどうぞと答えた
泣いていたので、顔を洗ってから玄関に向かうとちょうどチャイムがなる
「やっぱりな…泣いてただろ…」
「そんなこと…タバコどこにあるの?探したけど見当たらなくて…」
「あぁ、あれ嘘だ」
「へ?」
「が泣いてると思ったから、慰めてやろうと思って」
はい、と渡されたコンビニの袋にはアイスとミルクティーが入っていた
「邪魔するぞ」と靴を脱いでまたソファーで座ってて両手を広げて待っていた