第11章 warning
「あれ、2人ともどうしたの?」
「心配だったから来てみたんだけど、もう心配いらないみたいだな、表情が違う」
「2人でどこ行ってたのー陣平ちゃん抜けがけはずるいって」
「別に、ドライブデートしてきただけだけど?」
デート?そっか、これデートになるのか…
今更ながら意味を理解して顔が赤くなる
「で、これからに晩飯を作ってもらう」
今日のお礼に夕食を作るのを買って出た
白いご飯が食べたいと言う陣平さんのリクエストにより肉じゃがにする予定
「随分仲良くなったみたいだな」
「ずーるーいー、ちゃん俺とも今度デートしよーね」
なんか急に恥ずかしくなっちゃって、それを隠すために2人の事も夕食に誘った
「手伝おうか?」
「ううん、大丈夫、座ってて」
いつもは1人なのに4人いると賑やかで楽しかった
「うまそー、ちゃん料理上手だね」
「小さい頃からやる機会があっただけだし、零くんがいろいろ教えてくれたから」
3人とも美味いと言って食べてくれた
誰かのために作るのはやっぱり楽しい
「「「ごちそうさまでした」」」
あっという間にペロリと食べてしまったのに圧倒された
「美味かったよ、ごちそうさん」
陣平さんがポンとまた頭を撫でた
「陣平ちゃん、ちゃんに触るの禁止!」
「なんでお前に禁止令を出されなきゃいけねーんだよ!」
2人を眺めながら洗い物をしているとヒロくんが近づいてきて手伝ってくれた
「座ってていいのに」
「疲れたんだろ?ここやっとくから、風呂入ってくれば?
もう眠たそうだし」
確かにお腹いっぱいになって眠たかった
「お言葉に甘えてもいい?」
「どうぞどうぞ」
「ありがとう」
お風呂に入ってさっぱりしてみんながいるリビングに戻るとヒロくんが飛んできた
「お前、その格好はダメだろう」
「え?なんで?」
「なんでも!上羽織るものない?」
お風呂から出たばかりで暑かったから羽織りたくないけどダメだって言われて渋々部屋に探しに入った