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[名探偵コナン]I treasure you

第95章 gimmicky box


陣平さんとヒロくんに頼まれた書類を抱えて工藤邸に向かう

今日は非番だった私しか手が空いてなかったらしい

美容室には行けたけど、他にも買い物したかったし、映画も見たかったのになぁと少し残念な気分になる

博士の家の前を通ると庭先で、一点を見つめる沖矢さんがいた

声をかけようと思ったけど…
気安くかけられる雰囲気ではなくて…


私の視線に気づいた沖矢さんはいつものにこやかなお顔で近づいてきた

「さん、今、僕のことを…」
そこまで言いかけて辞めてしまう

「どうしたんですか?」
「いえ…なんでもありません」

どうぞと門を開けてくれた時
微かながら、カシャっと音がした気がした

振り返って辺りを見回しても誰もいなくて、気のせいかなと思った

「気配に敏感なのはいいことです」
「まさか、沖矢さんもさっき?」
「我々を写真に収めるとはいい度胸してますよね…」

誰なのかわからないけど、気になることがあると鈴木大図書館へ向かった沖矢さんに着いてこいと言われた

「え?怪盗キッド?!」
知らなかった…
少し嫌な記憶が蘇る
ミステリートレインでキスマークをつけられた

「顔が赤いですが…」
「なんでもないです…」

奥さんの話は、とても素敵だった
亡くなった旦那さんのことを今でも愛してるんだなぁと伝わってくる
そして、旦那さんも奥さんの事を…


手がかりは1万冊の中の1冊で、その膨大な本の量にみんな驚愕していた

手分けして探すことにしたのだけれど、面白そうな本ばかり並んでいた

「沖矢さん、見てください!
この本!珍しいミステリーがたくさん!ワクワクしますね」
クスッと笑われて、でも同意してくれた


コナンくんの見つかった?と言う問に対しても私たちは、つい読み込んでしまってと答える

ほんとに面白い本だな…図書館だからこの騒動が終わったら借りられるのかなぁと脳天気な事を考える

同じようにミステリーに没頭しているのかと思った沖矢さんは何となく周りを警戒している気がした

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