第94章 Executive
風見さんとの話をするのに日本橋に向かう
私にはつきてきて欲しくなさそうだったので、少し離れた場所で待機をした
「もう傘くらいさしてよね」
零くんに傘を渡してタオルでガシガシと頭を拭いた
これくらい平気だと言う零くんは私が濡れないように傘をさしてくれてて、そういう優しさは昔から変わらないなぁと思った
「ねぇ、零くん…もうちょっと私たちのこと頼ってくれたりは…」
ここまで言って零くんの刺すような視線を感じた
「しないよね…ごめん…」
「頼りにしてるさ…ヒロがテロの原因を解明してくれるってことも、松田と萩原が爆発の原因を突き止めるのも予想通りさ」
「あと、が僕の監視をすることも」
零くんには全部お見通しだったってわけか…
それでも、コナンくんを巻き込みたかったんだろう
零くんが彼を信頼してるってことなのかな…
「さて、彼が動くぞ」
零くんがハンドルを握る手に力を込めた
スケートボードに乗ったコナンくんが私たちの前を通過していく
路上でコナンくんの推理を聞いた
こうなった発端は零くんだと言う
「待って、犯人の復讐ってまだ終わってないんじゃ…」
「、舌噛まないようにしろ
それからしっかり捕まってろよ」
至る所で車が暴走して事故がおきる
悲鳴も上がらないくらい怖い
コナンくんの頭上に車が降ってくる
私の記憶はそこまでだった
「ん…」
「気がついた?」
零くんの車の中で目が覚めた
RX-7はボロボロで、零くんの姿もコナンくんの姿もない
零くんの車の中で気を失ったらしい
「ヒロくん、零くんは?」
「犯人をとめにいったよ」
はくちょうのカプセルが警視庁に落ちてくる
パニックになってて、みんな慌てて避難したみたいだ
「零くんなら大丈夫だよね、きっと」
「そうだな、それに松田も萩原も手を貸してる」
公安が抑えることの出来た威力が最も大きい爆薬に陣平さんと研二さんが手を加えて威力をさらに大きくしたそう
立てるか?と聞かれたけど
腰が抜けて無理だった
「車って飛ぶんだね」
「はは…どんな運転したんだよ…」
どれだけ怖かったか一生懸命伝えたけど、ヒロくんは信じてくれない
まぁ、体験しないと無理な話か