第94章 Executive
「降谷さん!」
耳につけていた無線から風見さんの切羽詰まった声が聞こえた
カプセルはカジノタワーに落下すると…
よりにもよって、大勢が避難した場所
零くんはコナンくんを連れて車に乗り込んで行ってしまった
「止めるつもりなんだな、あいつら」
「どうやって…」
「諸伏、、行くぞ!」
「道路は使えないから海から行くよ」
ヒロくん達の同期に水上安全課の人がいるらしく船でいけるらしい
混乱したエッジオブオーシャンに向かう
パニックを起こしてバスに乗れない人も出てくるだろうから一足先に向かうらしい
私たちがたどり着いた時、本当にパニックになってて、ヒロくん達は誘導を手伝う
「ゼロの事、頼んだぞ」
「わかった!」
でも、どこに行ったのか…
建設中のビルの中で、何か見えた気がした
あれは…零くんの車?!
どうするの?!
ビルから車が飛び出してきて、爆発した
ここからはよく見えなかったけど、人影が消えたビルを目指す
階段を駆け上がると零くんが腕を抑えて座り込んでいた
「零くん!」
「少し、血を流しすぎたようだ」
「むちゃくちゃやったね…、生きてるなんて信じれないくらいだよ…」
ハンカチじゃとても間に合わないけど、一応止血をする
零くんは汚れるぞと気にしてくれていた
「いいの、早く手当しなきゃ…」
ポスンと私の肩に零くんの頭が降ってくる
「守れてよかった…」
「凄いね、ほんと…お疲れ様…」
体重がかかってくる
「零くん?」
寝ちゃったの?
駆けつけた風見さんとヒロくん二人がかりで零くんを運ぶ
「の顔見た途端眠るなんてどんだけだよ…」
「不眠不休だったんだ、知った顔があったら、気抜けちゃうのは仕方ないよ」
まだ仕事は終わってねぇぞと陣平さんに喝を入れてもらい後処理に回った