第93章 To solve a mystery in POARO
隣の席の人も加わっちゃった…
つらつらと13日の金曜日にあった事件をこっちの人も並べたてて極めつけに仏滅だと付け加えた
なんだか可哀想になってきた…
零くんが作ってくれたオムライスとスープに舌鼓をうっていると大学生らしい人達で店内は賑わってきた
「どうです?お口にあいますか?」
「すっごく美味しい!さすがですね」
「デザートも準備してますので、食事が終わったら声かけてくださいね」
「わーい」
零くんのデザートなにかなー
チーズケーキかな?ヨーグルトのムースとか
どれもこれも美味しくてお腹はいっぱいだったけど、デザートは別腹だとよく言ったものだ
食事を終えて、零くんが入れてくれた紅茶を飲もうとカップルに手を伸ばそうとした時、店内が停電した
男のうめき声、ガチャンと食器が鳴る音
安室さんの早くと言う声が響く
私は零くんに駆け寄ろうとして、転んだ
梓さんがブレーカーを上げて店内に明かりが戻って…
「いてて…」
目を開けると大学生グループのうちの1人が倒れていた
殺人事件かと思われたが、まだ息はあって未遂事件だと安室さんはいう
梓さんに救急車と警察を呼ぶようにと支持した
「梓さん、警察は私が…」
「お願いします」
陣平さんに電話をする
「そう、ポアロで…私たまたま居合わせちゃって」
「早く返したのに、事件に巻き込まれるなんても大概だな」
「はは…」
なんて返したらいいかわからなかった…