第90章 Master
「以上が長野県警の啄木鳥会の報告です」
「、怪我したって?」
俺が改まって報告しているのに、ゼロはそんな事よりの事が気になって仕方なかったみたいだ
「本人は大したことないって言ってる
右手にちょっと火傷したんだ」
「そうか…大事にならなくてよかった…」
「ゼロ、が会いたがってた」
一瞬驚いて、すぐ苦しそうな顔をする
「会えないだろ…僕は…」
「今のなら大丈夫だよ、きっと…
あいつは強い、俺達が思っている以上に」
「考えておくよ」
ゼロの方が重症だな…
松田と萩原にも帰ってきてから、怒られていた
「そのくらいにしとけよ、長野でも向こうの人に散々怒られてるんだから…」
「諸伏…」
松田の眉間のシワが濃くなった
「お前も!の首に縄でもかけてしっかり見とけよ!」
「それは、酷いよ、陣平ちゃん…」
「痕でも残ったらどうするんだ…」
「そんなにひどくないから、大丈夫…」
大丈夫と笑うに、松田の怒りのボルテージが上がってしまう
それを察知したは、赤井に呼ばれてるんだったと飛び出していった
「おい、こらっ!
まだ話は終わってねぇぞ!」
戻ったら聞く!と軽く言うに俺たちの深いため息だけが、部屋に響いた