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[名探偵コナン]I treasure you

第88章 Rainy day




「なぁ、やっぱり、次の非番俺と出かけようぜ
長野は遠いし、心配だ
諸伏が許してくれるなら俺もあいつの両親に会いたい」

「ヒロくん、きっと喜ぶと思う」


諸伏に墓参りの件を伝えると、よろしく頼むよと快諾してくれた

「命日に墓参りも行けない息子でごめん、て伝えてきて」
「ばーか、どこにいたって両親を思う気持ちには変わりはねぇんだから、そんなこと言うな」




「んー、やっぱりこっちは空気が澄んでるー
気持ちいいなー」

めいいっぱい深呼吸をして、故郷の空気を全身に取り込んだは、本当に嬉しそうだった


花屋で墓前に備える花を選んでいるを店の外から眺める

不謹慎だが、やっぱりいい女だな、と改めて思った

お待たせとかけてきたは綺麗な花束を抱えていた

「行こうか」
「うん」


諸伏の両親に俺も手を合わせた
あいつの分まで…


お参りを終えた所で、に声をかけたのは、諸伏の兄貴

「来てくれたんですね」
「高明さん、ご無沙汰してます」

久しぶりの再会を喜んでいる
兄貴は俺にまで礼を言ってくれた

をギュッと抱きしめてからゆっくり話し出した
「心配していたんですよ、あれから連絡が取れなくなって…」
「ごめんなさい…、ちょっとバタバタしてて…高明さんのおかげなのに、連絡出来なくて…」

あれから…?
話し込んでいる2人を他所に俺はいつのことだろうと考え込んでいた

「さんの悩みの種は彼ですか?」

「「え?」」

とハモってしまって、赤くなった彼女と目が合う

「違うんです…あの時は、他にもいろいろあって、ぐちゃぐちゃで…
もう、高明さん!恥ずかしいこと言わないでください…」

あぁ、そうだ
記憶を無くす前、は長野に行ってたんだった
兄貴に相談したのか…

兄貴の携帯が鳴り、県警に戻らなければならないと言う

「もう少しご一緒したかったですが、すみません」

「いえ、またゆっくり連絡してから来ます」


「今日は本当にありがとう、景光に代わって礼を言います
それでは、また…」

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