第84章 sweet room
タクシー運転手に変装した俺がを迎えに行く
尾行がついていないことを松田が知らせた
ネックレスも発信機や盗聴器がついていてもいいように、電波が遮断される箱の中に入れて警視庁へと戻るように指示する
ホッとしたような表情を浮かべるによくやったなと頭を撫でた
地下駐車場に車を停めて、降りたを抱きしめる
男物の香水の匂い、タバコの匂いがの身に何があったかを物語っていた
それらの匂いに混ざって甘い匂いもする
最後にあいつにつけられた香水か…
その甘さにこっちがクラクラしてしまいそうだった
鎖骨の所に小さく赤い痕が残されてて、たまらず上から俺の痕をつける
「諸伏さ…やっ…」
さっき聞いたよりもっと甘い声
顕になってるデコルテと首筋に消毒と銘打ってチュッチュッと軽いキスを落としていく
絞り出したような小さな声で、辞めてと言われて
もう一度ギュッって抱きしめた
小さく肩で息をする
かわいいな、ほんと…
こんなことさせたくなかった
ずっとこの腕の中に閉じ込めて、愛してると伝え続けたい
守ってやりたいと心からそう思った
「諸伏、さ…苦しいです」
「あぁ、ごめんな…」
ポンポンとの頭を撫でると
松田がやって来て、何してんだ?と睨みつけてきた
「よくやった、ご褒美だ」
高いヒールを履いていて歩きにくそうなを横抱きにして更衣室に連れていく松田
下ろしてくださいと暴れるを無視してズンズン歩き出した
から預かったネックレスと香水を、発信機などがついてないか鑑識に持っていくために館内を歩いていると不機嫌な松田さんと鉢合わせした
は?と聞くとシャワー室に押し込んだと言う