第84章 sweet room
に仕込んだ盗聴器からレストランの場所がわかった
このホテルは併設されているレストランがいくつもあって、どこで張り込めばいいかわからなった
FBIの2人に客を装ってレストランに入店してもらう
俺と諸伏は最上階のスイートルームに先回りしていた
ボスととの会話に聞き耳を立てて、食事を終えてここに上がってくるのを静かに待っていた
の聞き上手な話法から、ポロポロと自分が何者なのか話し始めた
「さすがだな…自然な会話から聞き出してる」
「でも、まだ麻薬の事はさすがに話さないか…」
ボスは宝石のディラーをしていてと話し始めた
他にもいくつも掛け持ちしているものがあると…
そして、今夜の記念として、1つ君にプレゼントしたいと言う
女をホテルに誘い込む常套句
上に部屋を取ってある、宝石もその部屋に置いてあるから、今から見に行こうとにも言った
貰えないですと断りを入れ続けているだったが、見るだけでもと強引に連れてきた
「#name#と是が非でも寝たいってことかよ…」
「困ったな、助けてやりたいが
このままじゃ、引っ張れないな、物証がない」
このまま黙ってがやられる所を聞いてなきゃいけねぇのかと絶望した
が記憶をなくしてからずっと我慢してきた…
頼むからなにかボロを出してくれと願うばかりだった
「わぁ、すごい!」
宝石を見せられたは、そう声をあげた
やっぱり女の子なんだな
キラキラした宝石を目の前に歓喜の声をだす
男が見繕ったネックレスをの首につけているんだろう…
「よく似合ってる」その言葉とリップ音が俺たちの耳に届いた
くそっ…今すぐ飛び出してを男から引き離したい
諸伏に肩を叩かれて、落ち着けと目で訴えられた
わかってる、が頑張ってるんだ…俺がぶち壊してどうする
男の奏でるリップ音と時々聞こえるの嫌がる声と吐息
ドサッとベットに倒れ込むような音が聞こえた