第83章 mafia
1人で行動するなと念を押された
不安そうにしていた私に松田さんが優しく微笑んだ
「大丈夫だ、俺がついてる
諸伏も、萩原も、赤井だっている」
だから、大丈夫だ…そう言ってくれた
なんの進展もないまま数日立ち、みんな疲労の色が濃くなってきた
PCに向かっていた諸伏さんが目頭を抑えていた
「大丈夫ですか?少しは仮眠してください」
「大丈夫だ」
濃いめのコーヒーを入れて戻ってくるとデスクでうたた寝してしまっている
「諸伏さん、諸伏さん
ここで寝ないで、仮眠室行きますよ」
松田さんは食料の買い出しに行っているから
その間だけでも眠って欲しかった
ソファーでいいと言う諸伏さんを、やっとの思いで連れていく
「わっ!」
バランスを崩して諸伏さんごとベットにダイブする形になった
「う、重い…」
私に覆いかぶさったまま、全然起きない諸伏さん
彼の定期的な寝息と体温、私も疲れていたことも相まって、諸伏さんにつられて眠ってしまった
「起きろ!!諸伏!」
松田さんの声で目が覚める
「諸伏!を潰す気か?」
ムクリと起き上がったかと思ったら、体制を変えて私を抱きしめて胸元に顔を埋めてくる
そのまま、また眠ってしまう
「諸伏!」
松田さんの雷が落ちた