第80章 thunder
「はどうしたい?」
が行きたいと言ったら送り出してやるつもりだった
止める権利は俺にはないから
「私は…、そうだ!みんなでご飯行きません?佐藤さんや高木さんも誘って
新人くんの歓迎会やりましょ」
それならと2人に声をかけに行った千葉
軽いため息が新人から聞こえた
「一筋縄じゃいかない女だけど、覚悟はあるか?」
「一目惚れだったんです…彼女が交番勤務してる時から
もういちど会いたくて、だから警察官になったんです」
「不純だな…」
「そう、ですよね…」
刑事としても、男としても負けないと俺に宣戦布告してきた新人
俺だけじゃねぇって手強いのがまだいるんだからなと若いこいつをみて思った
の発案で急遽歓迎会が開催されて、高木、佐藤、千葉、新人、俺、で居酒屋にやってきた
「は何飲む?」
「えーと、ハイボールで」
記憶をなくしてても味覚は変わらないのか、ウイスキー系の酒をよく飲む
高木と千葉とが恋バナをしている時
こっちでは真面目に事件の話
新人はのことが気になってたみたいだけど、佐藤に捕まって刑事としてのいろはを叩き込まれていた
「ちゃんからお願いされたんだから、ちゃんと聞いててよね
自分には答えられない質問が合って、佐藤さんならってご指名受けたんだから」
たぶんにいろいろ質問していたのは、ただ話すきっかけが欲しかったから
それを真面目に受け取ったは自分じゃ役不足と捉えて、佐藤にバトンタッチしたって所か…
不憫に思えてきた新人に、まぁ飲めと酒を進めた